戸塚・泉・栄区の元気な企業紹介コンテンツ

「未来へのバトン」

 

Vol. 004 阿蘇工業株式会社



1969年創業の阿蘇工業株式会社は、羽布研磨(ばふけんま)という研磨加工方法を用いた工業製品の仕上げや部品の組立てを行っています。
今回は、今津太郎取締役に、業界が抱える問題点や研磨技術、これからの展望などについて語っていただきました。 

確かな研磨技術で、企業・個人からの発注多数

「研磨とは、物の表面を磨いて平らにしていくことです。当社の羽布研磨は、羽布ホイールを高速回転させて研磨する方法で、主に自動車や機械の部品などを加工しています。ほかにも、金属バット、階段の手すりなど基本的に磨けるものは加工させていただいております。鉄やステンレスなどの金属だけでなく、プラスチックなど幅広い材質のものが研磨できるんですよ。ただ、技術的に難しいなと思う場合はお断りすることがあります。一定の品質はキープしたいので、ここはゆずれないですね。
クライアントは企業だけでなく、個人の方もいらっしゃいます。 個人の方ですと口コミや飛び込みなどが多く、タイヤのホイールやラジエーターの表面磨きを受けたことがあります。ホイールは研磨するとピカピカになるので、仕上がりを見て驚かれていましたね。とても喜んでいただいたので、そういうお客様の反応を見るとうれしく思います」

20代半ばで、実父の会社に就職。慢性的な人手不足が課題

「実父が先代の代表取締役でした。事業継承についてはずっと頭にはあったのですが、しっかり話したことはありませんでした。そのような中、一緒にお酒を飲んだときに“「そろそろお父さんの所で働くか?」”と聞かれまして、気持ちが固まりましたね。1998年に入社して以来、日々現場に出て技術を磨いています。
研磨業界は、慢性的な人手不足です。1人や2人で経営している工場が多く、閉鎖が決まったので仕事を引き取ってくれないか・・・というような相談を受けることもあります。一日中立ちっぱなしだったり夏は熱中症との戦いだったりと、体力勝負のところがあるので若い世代に入ってきて欲しいのですが、長く続かない人が多いのが現実です。楽な仕事ではありませんが、機械やロボットにはできない、細かなニーズに合わせた微調整ができるようになるなど、人間ならではの技術が身につくという点が魅力だと思います」

世の中の変化に合わせて、技術を生かしながら柔軟に対応していきたい

「めまぐるしく世の中が変わっていく中、同じことをやっていても発展がないなと思っています。新しいこととはいっても、ガラリと違うことをやるというのではなく、研磨の技術を生かしたり、その技術を子どもたちに伝えたりしながら、当社だからできることをやっていきたいですね。
2018年9月には金沢区鳥浜にある株式会社ニットー様の工場内で開催された“町工場たいけん「 えんにち!」”に出展しました。これは、さまざまな町工場がブースを出展し、ワークショップや物販を行うという子ども向けのイベントで、5回目を迎えています。当社ではステンレスやアルミ、真鍮(しんちゅう)、銅などの素材を研磨剤やワックスを使って機械を使せず手で研磨し、仕上げる体験をしてもらいました。磨いていくと表面が滑らかになってピカピカに仕上がるので子どもだけでなく付き添いの親御さんも感動されていましたね。研磨というものづくり技術を次世代を担う子どもたちに実際に見て体験してもらうことは、会社にとって得るものが大きい機会になっています。
従来の枠にとらわれないような自社商品を作るということも考えています。研磨すると光沢がでるので、アクセサリーなどにも向いていると思うんです。以前、記念品としてお猪口を作ったことがあるんですよ。若手のデザイナーや作家などど組んでやってみるものいいですよね。それから、木、ガラス、革など素材の幅も広げていけたら面白いですね」

“町工場たいけん えんにち!”の様子

こちらが、記念品として作られたというお猪口


社内の風通しをよくし、ミスや事故の軽減につなげたい

「さまざまな年代の職人がいますが、言うべきことは何でも言い合えるような風通しのよい環境づくりを心がけています。こうすることで、ミスや事故の軽減につながると思うんです。若手不足についてはまだまだ苦労しそうですが、外国人の採用なども視野に入れて人材を確保していきたいと思っています」

今津太郎 取締役

 

アコースティックギターの演奏が趣味で、月に2回
近所に住むバンド経験者と練習をされて
いるそうです。映画鑑賞も楽しみのひとつだとか。

 

執筆:株式会社アドヤン 橋本 岳子

 

戸塚区矢部町出身。20年勤めた不動産情報サービスの会社を退職後、泉区にて広告代理店を開業。デザインや企画はもちろんのこと、編集や取材・文章作成も得意としている。不動産関連の執筆や取材は自ら行い、知識やトレンドを蓄積。初心者にも分かりやすい文章作成を心がけている。

 

横浜市工業会連合会 戸塚泉栄工業会 未来づくりプロジェクト実行委員。

 

【実績】大手ディベロッパー、東京都・川崎市・平塚市など自治体発行物の制作・編集。大手信託銀行系不動産仲介会社HP、電鉄系買取専門会社HP、不動産管理会社の定期発行新聞など連載記事多数。企業や団体、個人などのチラシ・パンフレット・名刺・Tシャツの作成実績もある。


更新日 2019年11月8日

戸塚泉栄工業会 事務局

     事務局長 木村嘉道

 

〒244-0003

横浜市戸塚区戸塚町4711-1

   オセアン矢沢ビル303

 

TEL&FAX : 045-864-3716

 

URL:

 http://www.totsuka-sen-ei.com

 

E-Mail:

office@totsuka-sen-ei.com