2017年 11月 7日 ~ 8日 企業視察研修会(北陸)

視察レポート(レポーター:齋藤真人(ニッセイGLAD))

2017117日から、12日の日程で北陸企業視察研究会を行いました。毎年訪問企業を地域活性化委員会で選定し実施される企業視察研修会ですが、今回は本会会員企業である「かがつう株式会社」の工場がある北陸が選ばれ、黒田憲一会長をはじめ、20名が参加するにぎやかな会となりました。

 

初日は旅程の関係で早朝に出発するスケジュールでしたが、大変充実した1日になりました。まず始めに石川県立伝統産業工芸館へ行きました。加賀友禅をはじめ石川県を代表する伝統の数々に触れることができました。その後、金沢の台所と呼ばれる近江町市場へ行き、参加者は昼食を思い思いのお店でいただきました。

1. 石川県立伝統産業工芸館


2. 近江町市場



 昼食のあとは、初日のメインの目的地、かがつう株式会社の金沢工場と押水工場を訪問しました。同社は情報通信、照明、精密電子部品とネットワーク・システムを事業内容としております。金沢工場が同社のメイン工場で、各部門の主力製品を生産しております。特に精密電子部品は、金型の設計、製作からプレス・成型・複合加工まで工場内にて一環生産を行っております。続く押水工場では、高品質・高精度の精密電子部品をあつかっており、小型電池の製造ラインを見学しました。電池製造の工程を注意深く見学したり、製造ラインの機械を興味深く見学したりするなど、工業会ならではの視察となりました。

3. かがつう株式会社(金沢工場)

4. かがつう株式会社(押水工場)


 初日の視察を終え、宿のある和倉温泉に到着後は、おいしい食事と温泉を楽しみ、参加者の懇親が深まりました。

5. 和倉温泉


  2日目は能登特産品の数々が手に入る能登食祭市場へ立ち寄った後、最初の視察先である布施酒造へ向かいました。明治9年に創業し、3年以上醸造して作る日本酒『古酒』のみをつくっている老舗酒蔵です。当日は、ご主人自らがお酒と酒蔵の説明をしてくださり、歴史を感じさせる建造物や酒造に使用される用具の数々に魅了されました。施設見学後には古酒の試飲もさせていただきました。

6. 布施酒造


 次に株式会社宮本水産を訪問しました。同社は当会会員宮本様のお兄様が経営されている「能登かき」の養殖業者です。能登・七尾湾の養殖業者の中でも、早くから地元の卸売り市場に頼らない生がきの産地直送を開始されました。1年を通じ生食用検査・ノロウイルス検査などを実施し、安心安全の取り組みをされています。昼食はもちろんこちらの「能登かき」をおいしくいただき、海のミルクを堪能しました。

7. 株式会社宮本水産


最後に株式会社竹中銅器を訪問しました。同社は、鋳物の伝統工芸品「高岡銅器」の技を活かして、銅像・胸像・ブロンズ像・門扉・街灯・屋根壁面・銘板などの製作、修理修復メンテナンスを行っています。工場内では溶かした銅を鋳型に流し込む工程や、製作中の商品の数々を見学しました。

以上、大変内容の濃かった2日間で、多くの学びが得られ、参加者の懇親が深まった視察研修会となりました

7. 株式会社竹中銅器


8. フォトギャラリー